【外国人観光客のニーズ】瀬長島ウミカジテラスにオープンしたての瀬長島47STOREの展開に観光インバウンドのヒントを探る

てぃーだ 前田

2016年06月17日 21:12



沖縄県の新たな観光施設として、昨年8月にオープンした「瀬長島ウミカジテラス」

昨年オープンしたてのときに訪問して以来、しばらく訪問していませんでしたが、管理事務所のところを活用した、日本全国のうまいものが集まる「瀬長島47STORE」の展開など、新たな観光施設での海外観光客の集客含めた取り組みが着々と進んでいるようです。

今回は、背景・ニーズをもとにした新たな取り組みを見させていただき、インバウンド対応のヒントを探ってみました。
まずは、大きく様変わりした観光施設としての瀬長島を見学

スイーツや軽食を提供しているお店、ビールを飲みながら雰囲気を楽しめる飲食店、そして革製品やアクセサリーなどを販売する雑貨屋さんなど、個性が溢れるショップが立ち並ぶ瀬長島ウミカジテラスのショップ



瀬長島の外周を回りながら、様々なショップで食事やお買い物を楽しむことができる施設が全部で34店舗ほど



もちろん、沖縄の食材を使った沖縄らしいお店も多いですが、北海道などの県外食材メインのお店、海外など沖縄にこだわらない、日本の観光地としてのショップというのが印象的な店舗構成です。



施設構成は、丘の上には「琉球温泉瀬長島ホテル‎」もあり、宿泊のお客さんは、徒歩で様々なショップで食事をしたり、ショッピングを楽しんだりもできる、まさにリゾートアイランド的な構成になってます。



ショップの前を通り過ぎ、少し開けた広場から見るとこんな感じです。

右の丘の上に見えるのが「琉球温泉瀬長島ホテル‎」ですね。



その反対には海岸が有り、歩いて降りれる自然の砂浜が広がってます。



空港から車で15分という立地の場所は、空を見上げると、空港の離発着便を見ることができるんです。



そんな素敵な島「瀬長島」が今、海外観光客にクチコミで広がっているということ、それを受け、海外観光客のニーズを取り入れたお店がこちら「瀬長島47STORE」



反対側の入口前には管理事務所もあり、手前には島の地下から湧き出る温泉の足湯がありました。



通常は観光客で訪れた台湾人観光客などが、こぞってこの足湯で旅の疲れを癒している風景をよく見るこの場所

瀬長島の観光資源を生かした、おもてなしのサービスがここにありました。



足湯だけ見ても、今までの沖縄の観光施設にはない、地域資源を生かした新しい試みですが、海外観光客からすると沖縄も日本も同じ

日本の地で、体験・購入できるものを提供して欲しいという、ニーズから生まれた取り組みではないでしょうか?

その集大成が「瀬長島47STORE」 店内に入ると一目瞭然です。



入口入ってすぐにあるボードに書かれている、全国のうまいもの巡り

沖縄の特産品はじめ、全国のセレクト商品が約1,200も取り揃えたショップ

まさに、海外観光客が求める、沖縄の特産品だけでない、日本全国のものが見て・触って・購入できるショップ



おもてなしとして、購入した商品を食べたり・飲んだりする、イートインスペースもありました。

常時この席では、全国各地の珍しいドリンクなどを飲んでいる外国人観光客の方で賑わっています。



少し店内も紹介

店内中央には、熊本地震の支援としても兼ねた、熊本お土産コーナーが設置

いまや全世界的にも有名な「くまモン」が一等地に並べられておりました。



その他、アルコール飲料としては、沖縄が誇る泡盛の他、焼酎、日本酒など、全国各地の銘酒がズラリ

ちなみに、焼酎だと黒霧島、白霧島など昨今人気の焼酎があり、日本酒だと八海山や、越乃寒梅 別撰など、新潟の酒などが並べられてました。



冷蔵のビールコーナーはこんな感じです。

コロナやシンハーなどの海外のビールから、県外では福岡のクラフトビールまであります。



棚に飾られた缶ビールも凄いです。

沖縄が世界に誇る、オリオンビールはじめ、ヘリオス酒造のゴーヤードライ、全国各地のクラフトビールが並んでます。



ドリンクだって、全国の名産を使ったフルーツジュースから飲むゼリーなど、全国各地に足を運ばないと手に入らない、そんな商品が品揃えされています。



その他、食べるラー油系の調味料、レトルトカレー、全国各地のご当地レトルトや、写真には収めてませんが、利尻こんぶなどのご当地有名食材などなど、見るだけでも楽しい品揃えでした。



調味料だってご覧のとおり!

おしゃれな容器に入れられた、これも全国各地の特産品を使った、色々なドレッシングなどが所狭しと並べられてります。



訪問時、台湾観光客の方が多かったのですが、FITでレンタカーを利用して来る観光客、クルーズ船の出航時間前にバスで訪れる観光客など、様々な方法で足を運んでいるようです。

特に予算を掛けて集客した訳でもなく、海外観光客の日本のものが買える、という市場が求めるニーズをうまくとらえ、提供した結果が、新たな観光施設として人気になっているということ。

また、店内は一切多言語表示はされていないのですが、手に取って、見て、感覚だけで購入されている点で、セレクトショップという位置づけで展開していることが、受け入れ対応をしているわけでもないのに、来ていただける状況にあるのでしょうか?

多言語対応することで、よりおもてなしできるので、これからの課題と、集客したくてもできていない、どのようにしたら集客できるか大きなヒントを得た今回の訪問となりました。

海外インバウンドにおいて、実際に対応できている店舗、集客できている店舗などを実際に見ることで、学べる事の多さを改めて感じました。


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